イスラエルいろいろ

イスラエルってどんなところ? ふだんだれがなにして暮らしてる? そんなギモンを掘り下げてみました。ユダヤ人の歴史・文化にも踏み込んでいきます。

豚肉を買えるロシアン・スーパー、日本食材が手に入るアジア食品店

エルサレムに住んでいて不満になりがちなのは、やはり食事。

 

イスラエル人は基本豚肉を食べません。甲殻類もだめ。

 

旧約聖書にそう書いてあるんですね。

 

宗教色の薄いテルアビブではあらゆるご飯が楽しめますが、エルサレムは宗教的な人が集まる街なので、ルールを守っている人が多い。

 

そのため豚肉や甲殻類たちに居場所はありません。

 

豚肉が食べられない、海老や貝類が手に入らない……

 

そんな状況がじわじわと外国人を追いつめていきます。

 

そんなときに心強いのがロシアン・スーパー。エルサレム中心地のイェフダ市場の近くにあるKarl Bergというお店(住所: Agripas St 8, Jerusalem)があります。

 

奥まった場所にあるので最初は見つかりにくいです。

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なぜロシア? と最初は思いますが、イスラエルの歴史に関係あるんです。

 

1980年代後半からソビエト連邦崩壊に伴い、ロシアからユダヤ人がどっさりやってきました。

 

彼らのほとんどは無宗教で、ユダヤ教の食のルール(コーシェ)を守りません。

 

またややこしいことに、ロシアから来た移民はイスラエルにおける「ユダヤ人」であることの条件に当てはまらない人も多く、宗教的なユダヤ人からは「ほんとにユダヤ人って言えるの?」と疑問を持たれています。

 

ということで彼らは豚肉を食べます。

 

ロシア人が経営しているスーパーでは豚肉、サラミ、エビ(主に冷凍)、コーシェではないチーズなどが手に入ります。

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しかし宗教的な人たちからは良く思われていず、食のルールを守ってこのスーパーはお店も通りに面しておらず、少し奥まった場所に位置しています。

 

しかし外国人には心強いこのお店。ここで豚肉を買えば、豚カツだって作れます。

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いざというときに知っておくと便利です。

 

もうひとつご紹介したいのは「East and West」という小さなアジア食品店です。

 

 

ここには醤油やお酢、みりん、チューブわさび、うどんスープ、冷凍餃子など日本の食料品が売っているほか、韓国や中国、東南アジア系の食材も手に入ります。規模は小さいですが、調味料の基本的なものは手に入ります。

 

イェフダ市場のすぐ側、ロシアンスーパーの近くにあります。

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イスラエルでは外食が高く、一人でふらっと立ち寄れるような店があまりないので、住むとなったら基本は自炊になります。

 

そんな中、ロシアのスーパーマーケットとアジア食料品店は外国人への大きな助けです。