ハヌカが始まりました
12月13日の水曜日から2017年度のハヌカが始まりました。
8日間続くユダヤ教のお祭りです。
その昔、ギリシャが今のアメリカみたいに影響力があってまわりの文化が次々とギリシャにかぶれていった時期がありました。
ユダヤ人ですら例外ではなく、偉い人たちがギリシャっぽいキラキラネームを子どもたちにつけはじめます。
さらに、唯一の神さまの像を作ることを禁じているユダヤ教の当時の神殿に、あろうことか多神教であるギリシャのゼウス像がギリシャ文化の影響をたっぷり受けたシリア人によって無理やり建てられます。
これに反旗をひるがえしたユダヤ人は、シリア人と戦って神殿からゼウスの像を撤去し、ユダヤ教の祭壇を立て直そうと身を削って取り組みました(ハヌカ ”חנוכה”は「身を削って取り組む」という意味)。そのときにともした灯に使ったオリーブ油が1日分しかなかったにもかかわらず、8日間燃え続けるという奇跡が起きます。
これがハヌカの起源です。
ユダヤ人はハヌキヤと呼ばれる9本のロウソク立てに、1日ごと一本ずつ増やしていきます。(中央の一本は常に灯されるロウソク)。
みんなマイハヌキヤを買って楽しんだり、
広場の真ん中に大きい現代風ハヌキヤのオブジェがあったり、宗教的な地区ではハヌキヤをガラスケースに入れていたりしてとってもきれいです。
そしてオリーブ油の奇跡を思い起こして超油っこい揚げあんぱんのようなお菓子を8日間食べ続けます。
バスや大学の前でもただでくばっているスフガニヤと呼ばれるこのお菓子。三つ食べた時点でちょっと胃がもたれます。
スフガニヤは身体にわるいから食べすぎないように、と国が注意するほどらしいです。
お祭り気分でついつい手が伸びてしまうのでご用心。