最後の授業でイスラエルビールの試飲会?! ―ヘブライ大学1学期のおわり
イスラエルの大学のカレンダーは日本とも欧米とも違っています。
ヘブライ大学は1学期が始まるのが10月の中旬からで、終わるのが1月の下旬です。
イスラエルでは日本の新年にあたるのが9月なので9月には何もなく、10月に新年度が始まる仕組みになっています。
1月1日は普通に授業があります、キリスト教の国ではないのでクリスマス休暇もほぼなし。ただし今年から12月25日だけは大学が休みになりました。
そんなヘブライ大学・ロスバーグインターナショナルスクールの2017/2018年度の1学期が終わりました。
授業も学期ごとで完結するシステムなので、先生たちはそれぞれ最後の授業でお別れのあいさつをしたり、ちょっとしたイベントで締めくくりをします。
イスラエルの政治の授業ではなぜか後半イスラエルビールの試飲会になり、先生が説明をしながら生徒にビールをふるまいました(修士課程なので未成年者はいません)。
酒を飲みながらノートをとるというなんとも奇妙な光景……。
ヘブライ語の最後の授業
そしてもっともみんなが達成感にひたるのがヘブライ語の最後の授業。というのも週に三回みっちり授業があるからです。
さらにちょっと寂しさも。なぜなら外国語を学ぶというのはみんなで歌を歌ったリ、つたない言葉で自分の思っていることを一生懸命言うので、いくつになっても子どもがえりするような体験です。そんな時間を他人と共有すれば親近感もわくというもの。
わたしのクラスは、約20名の生徒がいて「出身国がこれほどバラバラなのはめずらしい」と先生がいうように多国籍な環境でした。イギリス、ドイツ、ウクライナ、スロバキア、チェコ、ポーランド、アメリカ、パレスチナ(エルサレム出身のアラブ系の人たち)、トルコ、韓国、中国、日本から生徒が集まっていました。
中にはすでに4人子どものいるお母さん、同性のイスラエル人パートナーと結婚した男性など、20代中心の若者以外にもいろんな人がいました。
最後の授業ではアメリカ人の生徒がスコットランドの民謡をバイオリンで弾き、ポーランド人の生徒がポーランドの早口言葉を披露してくれました。
最後はみんなが各国の食事を持ち寄って、ご飯を食べながらおしゃべり。
他のクラスでは泣きだす先生や生徒もいたとか。
しかし3日後にはヘブライ語の試験が待っているので感動に浸っている暇もなく……